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森の家

Tさんの家の床暖房

Tさんの家は延床面積35.9坪の2階建て、家の中は床・壁・天井とも木を使った仕上げです。リビングには大きな吹き抜けがあって家の容積としては40坪の家に匹敵するほどの大きさです。
この家の床にはちょっと特別な床暖房が仕込んであります。1階床全面がヒートポンプを利用したコンクリート蓄熱床暖房となっているのです。ヒートポンプとは文字どおり熱を汲み上げる装置、少ない投入エネルギー(電力)で空気中から熱を取り出して大きな熱エネルギーを得る技術です。身近な例ではエアコンやエコキュートがそれ、最近は省エネ技術が進んでいて投入した電力の4倍以上もの熱を取り出すことができます。
Tさんの家では、ヒートポンプで集めた熱を夜から翌朝にかけて床暖房をしつつ床のコンクリートに蓄えます。そして、朝から夜まではコンクリートに蓄えた熱をゆっくり放出して家を暖めます。
つまり24時間連続して床暖房するのです。それも冬の間ずっっっとです!

24時間床暖房の生活をイメージできます?

これは2010年1月1日の温度測定結果をグラフにしたものです。この日は典型的な冬の寒い日で日中の最高温度は3.5度でした。そして夜中は氷点下です。厚い雲に覆われていて日差しが無く、雪がちらついていたことでしょう。この日はとても寒い日だったのですが、家の中の温度は昼夜を問わず20度〜21度を保っています。そして床の温度は24度程度です。これは凄いことだと思いませんか?人が活動している時間だけでなく夜中も同じ温度を保っているのですね。
この床暖房の敷設範囲は1階全面です。リビング〜キッチンはもちろん、廊下やトイレ、洗面室、押入れまで床暖房で暖められてます(最近の施工例ではユニットバスの下も暖めています)。
私たちの作る家は断熱性能をとても高くしています。この家をそのまま北海道へ持っていっても性能評価書の省エネ等級では最高等級を得られます。それを比較的温暖な愛知県で建てると1階の床を暖房するだけでも2階まで暖まります。もっとも暖かい空気を2階個室に届けるため室内窓を作るなどの工夫が必要ですが。

床暖房のランニングコストが心配ですか?

以前なら床暖房はもっともお金がかかる暖房方式でした。それでも床暖房を取り入れるのは床暖房でなければ得られない利点があるからです。一番は頭寒足熱で快適なことですが、意外なことに風が無いことや音がしないことで床暖房を選ばれるお客様もいらっしゃいます。床暖房は温風を出す必要が無いので埃がたちません、アレルギーをお持ちの方に最適な暖房装置です。ファンの音がしないので音楽を演奏される方やオーディオが好きな方に喜ばれます。
木の家では床暖房の熱源を電気ヒーターからヒートポンプに代えることでランニングコストを下げることに成功しました。
上の表がこの家の一年間の光熱費です。

2009年から2010年のデータですが、電気料金は中部電力2016年1月現在のものに変換してあります。

最も高い月の電気料金は12月から1月に掛けての20,227円です。この金額を高いとみるか安いとみるかは皆様の判断に任せますが、この家はオール電化住宅なので電気料金は床暖房以外の給湯、料理、照明などを含めたすべての光熱費になります。ちなみに断熱性能が高いと夏の冷房費用も抑えることができますので、年間の光熱費も驚くほど安く納まります。結局、一年間トータルの光熱費は12万8千円程度になりました。
そして年間の電気使用量は2329kWHでした。これは2kWの太陽光発電の年間発電量と同じ程度です。つまり太陽光発電を組み合わせれば全館暖房を享受しつつ光熱費をゼロ以下とすることが可能となります。
 
今回使用したデータは実際にお客様にご協力していただいて得た当社の家のデータですが、光熱費は住む人の生活習慣や活動時間、空調機器の温度設定などにより大きく変わることがありますので、これらのデータはあくまでもひとつの参考例としてください。
ところで、当社の床暖房の利点をもうひとつ。
当社の床暖房はプログラム運転します。スイッチを入れるのは11月頃で、次にスイッチを切るのはおそらく4月上旬です。つまり冬の間操作は必要ありません、慣れてしまえば暖房設備があることすら忘れていることでしょう。

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